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パソコンは内蔵電池の消耗だけで起動しなくなる!

内蔵電池 修理

パソコンのメインボードには、重要な役割を果たす内蔵電池が搭載されています。この電池は主に、パソコンの内部時計を動かし、日付や時間、BIOS設定を保存するために使用されます。具体的には、電池はBIOS(基本入力出力システム)設定やシステムクロックの情報を保持し、電源を切っても設定が失われないようにしています。

この内蔵電池の寿命は一般的に約10年とされています。したがって、パソコンが10年前に購入された場合、ちょうど今頃になって電池が消耗してきている可能性があります。電池が消耗すると、いくつかの症状が現れることがあります。最も一般的なのは、日付が狂ってしまう現象です。これにより、インターネットの表示が正しくない、または証明書エラーが発生することがあります。これは、正確な日付がサーバーとの通信において重要な要素となるためです。

さらに進行すると、電池の消耗が原因でパソコンが起動しなくなることもあります。初期段階では、起動時に「CMOSバッテリーエラー」や「BIOS設定が初期化されました」といった警告メッセージが表示されることがあります。これらのメッセージは、内蔵電池が不足していることを示唆しており、電池交換が必要であることを知らせるものです。

完全に電池が消耗してしまうと、パソコンが全く起動しないという状況に陥ることがあります。この場合、BIOS設定が保存されず、起動プロセスが進まなくなってしまいます。電池が完全に消耗してしまうと、パソコンの起動に必要な設定情報が失われるため、電源を入れても画面が真っ暗のまま、またはエラーメッセージが表示されるだけになります。

幸いなことに、内蔵電池の交換は比較的簡単な作業であり、多くのパソコンユーザーが自分で交換することができます。交換作業を行う際は、適切な電池の型番を確認し、パソコンの電源を完全に切った状態で行うことが重要です。また、電池の交換が難しい場合や自信がない場合は、専門の修理業者に依頼することをお勧めします。

このようなトラブルを避けるためには、定期的なメンテナンスと電池の状態チェックが推奨されます。パソコンが10年以上前に購入された場合、電池の寿命が近づいている可能性が高いので、予防的に交換しておくと良いでしょう。また、日付や時間に関する問題が発生した場合は、まず内蔵電池の状態を確認し、必要であれば早めに対処することが大切です。

パソコンの内蔵電池は、普段は意識しない部分かもしれませんが、正常に動作するためには欠かせない重要な要素です。これにより、日付やBIOS設定が保持され、パソコンがスムーズに動作し続けることができます。電池が消耗して起動しなくなる前に、定期的にチェックし、必要なメンテナンスを行うことで、パソコンの安定した運用を続けることができるでしょう。