ウイルスに感染したみたいなので、パソコンを一度見てもらえますか?とお客様からご依頼がありました。
ご来店後、お客様からいろいろとお話をお伺いすると、どうもサポート詐欺にやられたようです。
「クレジットカードで支払いました?」とお伺いすると、Googleなんとかで支払ったとのこと。「GooglePlayカードですね。いくら払ったんですか?7万ですか3万ですか」とお伺いすると、
「いや~・・45万払ったんよ」と。
金額が大きくて、流石に「えっ?」と思いました。45万ですよ?コンビニの店員さん止めろよって思う。運が悪く、警告してくれない店員さんに当たったんでしょうか。
GooglePlayカードって、基本はアプリを購入するためのカードで、普通1000円や3000円が常識の金額。個人的な意見ですが、45万のGooglePlayカードを購入希望のお客様がいらっしゃれば【明らかに異常】なので、共犯者扱いしてもいいと思います。
店員さんの無視する気持ちも分からなくはありませんが、本と嫌な時代?国?ですよね。
お客様に、なぜ45万になったのかお伺いすると、
最初はGooglePlayカードを5万請求してきたそうです。支払った後、あとウイルスが8個感染しているから5万x8個=40万必要だと。
今回の流れを整理すると、
- アダルトサイトを閲覧
- ウイルスに感染したと表示→表示されている電話番号に連絡してしまう。
- アジア系の外国人が電話に出て、ウイルスだと言われる。
- 削除するためにはリモート(遠隔)操作で駆除が必要と言われる。
- リモートソフトを指示通り検索して、インストールされてしまう。
- リモート番号を自分で教えてしまい、相手にリモートされる。
- ウイルスに感染していると【嘘】をつかれる。
- ウイルスを駆除するにはGooglePlayカードで5万必要。
- コンビニで5万分のGooglePlayカードを買いに行く。
- 悪く、コンビニの店員が素直に5万分GooglePlayカードを売る
- 外国人に番号を教えて、【偽作業】が始まる
- 作業中、お客様が日本人はいないのか?代わってくれという。
- 日本人は営業に出ていると回答される。
- そのやり取りで、外国人はもっと騙せると思ったのか、
- 外国人がウイルスがまだ8個残っていると言う
- ウイルスを全部駆除するには1個5万かかる。だから40万必要と言われる。
- お客様の【脳】が疲れているのか、コンビニに40万のGooglePlayカードを買いに行く
- 5万でGooglePlayカードを買ったお客様に止めずにコンビニの店員が40万ものGooglePlayカードを売る。
- 外国人に40万のGooglePlayカードの番号を教え、合計45万支払う。
- 45万払って、パソコンのウイルスは消えたが、明日、再度確認するので11時に電話するとのこと。
- 一晩立って、おかしいことに気が付いて11時前にパソコン本舗に来店。
- サポート詐欺だと教えられる。
脳を疲れさせて考える力を奪う営業トーク
これ、実はいろんな場面で発生していると思うのです。例えば、携帯電話の契約でもいろいろ説明して【脳を疲れさえて考える力を奪い】最初は無料だからと自分で解約できない顧客に有料付加サービスを契約時に契約する携帯電話会社のやり方と似てますよね。
今回のお客様は45万は勉強だ!とさっぱりされていましたが、私はえらく凹みました。