先日、お客様からご要望をいただき、このレトロな仕様のPCを販売いたしました。
この時代のパソコンは、E-IDE(ATAPI)というインターフェースを採用しています。これにより、現在主流のSSD(ソリッドステートドライブ)への交換ができません。しかしながら、新品のATAPI対応のハードディスクドライブ(HDD)は、まだ入手が可能ですので、ストレージの交換や拡張に対応できます。このようなパソコンを必要とされるお客様には、安心してご提供できる環境が整っています。
興味深いことに、最新のWindows10を搭載したHDD付きのパソコンと比べると、15年ほど前のこのWindowsXPパソコンのほうが、起動速度が速いという驚きの事実があります。もちろん、これはSSDを搭載している場合の比較ではありませんが、2020年以降に登場した最新のWindows10マシンに搭載されているHDDと比べると、動作の軽快さで驚かれることが多いです。現代の高性能なPCとは違う魅力が、こうしたレトロなモデルには残っているといえるでしょう。
WindowsXP時代のパソコンには、シンプルで無駄が少ない設計や、現代の重いOSやアプリケーションに依存しない軽快な動作感が特徴的です。そのため、特定の業務やレトロPCを趣味として楽しむユーザーにとっては、こうした古い機種が今もなお必要とされています。また、FDD搭載モデルは、今では希少な存在となり、特に古いデータを取り扱う方々にとっては大変貴重です。
お客様の中には、過去の大切なデータや業務ファイルがフロッピーディスクに保存されている場合もあり、そのため、FDD付きのPCは依然として根強い需要があります。私たちも、このようなニッチな需要に対応するため、在庫や部品を確保しながら、必要なパソコンをご提供しています。
今後も、E-IDEインターフェースに対応するHDDの供給が続く限り、こうした古いパソコンのメンテナンスや販売を続けていく予定です。興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。レトロPCの魅力を再発見する機会になるかもしれません。