朝からパソコンを使おうと思ったら、通電できず、起動できなくなってお困りのお客様からご連絡がありました。
ご来店いただき、パソコンを拝見してみると、ホコリがすごかったです。
細かく分解してみると、CPUを冷やす大事な冷却ファンの扇風機の隙間にホコリが詰まっており、回転ができない状態でした。通電はしているようですが、このファンが回転せずに熱で壊れたのかな?と予想できます。
パソコンの中には、冷却ファンが2~3個搭載されていて、すべてを確認してみると、ファンは回転はしているものの、ホコリで排気口がふさがれていて、機能していません。
例えると、エアコンのフィルターがホコリで冷えないという症状ですね。
CPUの冷却ファンは回転せず、その他のファンは排気ができない状態で、もう7月で、気温も上がっているので、それは壊れるだろうなぁという状態です。
店内にある、エアコンプレッサーでホコリというホコリをすべて取り除き、動作確認を行います。
回転しなかったCPUの冷却ファンも含め、ファンはすべて回転すし異音もないので大丈夫です。電源スイッチを押すと電源が入って動作しますし、ファンも回りますが、画面には何も映りません。
マザーボードを取り外し、メモリーやCPUなど、はずせる部品はすべて外し、点検後に電源を入れても起動しません。こうなると、一つ一つすべて確認する必要がありますが、熱で壊れた可能性を考えた場合、壊れた部品はだいたい絞れてきます。
熱で壊れるのは、CPU、GPU、マザーボードという感じで、簡単に交換できるGPUから検証を始め、画面が表示されるまで(POSTするまで)部品を交換し続けます。
今回はGPUやCPUなど簡単なところに問題がなく、マザーボードの故障が原因でした。熱でマザーが壊れることはあまりなく、原因の追求はなかなか大変でした。
ホコリはやりすぎると壊れますが、5~6年掃除しないのも問題です。年に一回は掃除しましょう。市販のエアダスターで吹き飛ばせばOKです。