HDDの故障が原因のパソコンを修理中です。
普通のお店だと「修理するより買ったほうが早い」らしいですが、うちのお店は「買うより修理したほうが早い」です。しかも安いし。
3万くらいの中古パソコンを買ったほうが安い?用途がはっきりしていればOKだとは思いますが、基本やめたほうがいいです。
中古PCは寿命が過ぎたHDDが搭載されたままだし、SSDだったとしても容量が小さい事が多い(SSDでも120GBでは使い物にならない。)
そんな中古PCを3万で買っても、パソコン代金とは別に初期設定や個人データの移行も必要ですし、寿命を超えたHDDが搭載されているので、半年以内に壊れる可能性が非常に高いのです。ですので、3万で買ったほうが修理するより本当に安いし早いと思うのか?という点を考えてほしいと思います。
もちろん、これは正論なので、私より身近な知人を信用する場合もありますし、感情的にそうしたい、考えるのが面倒だから..。という事もあるでしょう。
でも格安で買った寿命が過ぎたHDD搭載の中古のパソコンは遅くて使えないので、購入直後から遅い遅いと嘆きながら購入者がパソコンを使う姿を考えると嫌な気持ちになります。
寿命が過ぎたHDD搭載パソコンを販売する会社に勤めていました。
私は2010年に勤めていた中古パソコンショップを退職しましたが、その理由の一つとしてHDDが壊れかけの遅い中古PCを2-4万で販売するのが嫌になったからです。社長さんも無知ですので、悪気はないのです。でも詳しい目線だと「おいおい情弱から搾取するんか」と思ってしまいます。そんな気持ちで毎月100台販売したとしても、どう考えてもお客様は商品に対しても接客に対しても満足はされません。売上ありきの社長は喜び、私は賞をもらい給与は上がるのですが、いい仕事とは言えませんよね。
2010年時点で10年後はそのパソコンショップ屋は潰れるだろうと思っていましたが、現在もその会社は生き残っているようです。それはお客様をだまし続けている/お客様が騙されている。という事になります。利益ありきの企業は、お客をいつまで騙せるか、としか思っていないので、お客様がご自身で知識をつけていかないかぎり、寿命が切れたHDD搭載を売り続ける会社は生き残るでしょうね。