2年前に買ったパソコンが遅いので、メモリーを32GBに増やして、不要なデータを消して速くしたい!
と考えるお客様がいらっしゃいます。
これは何もかもNGな判断ですが、このような相談が月4~5回あります。知らない人は本当に知らないので書いておきますが、メモリーを32GBに増やしても起動は速くなりません。せっかく購入したのに、相性問題でメモリが認識しなかった!というリスクも存在します。
リスクが増える上に、逆に遅くなるかもしれません。金額も2万円くらいしますし。2年前のパソコンがそんなに遅いということは、HDDモデルのパソコンをお買い上げになっただけだと思うので、そのHDDをSSDに変更すれば動作が遅い問題は改善します。
なぜ、こういう間違った判断が多いかというと、パソコンが壊れている・悪い、よくわからないけど。
と、判断をしてしまう人が多いのです。そして、ネットで調べてみると、メモリーを増やすと速くなるとか、不要なデータを消せば速くなるんじゃない?と書かれているので、(詳しくないから)真に受けてしまうのです。
業界的に、例えば量販店とか利益重視の上場企業にとって、メモリを32GBに増設したいと相談してくるお客さまは「鴨」となるため、おもてなしされるでしょう。
データを消せば速くなる(かも)しれませんねぇー。という業者も多いかもです
当店でも昨年、HDDが劣化して遅いだけなのに、メモリを32GBに増やしたいという依頼が4~5件ほどありましたが、全部断っています。8GB・16GB搭載のノートパソコンを読み書きが劣化しているHDDのままメモリを32GBに増やしても、OSの動作が速くなるわけがないのです。
もちろん説明はしますけれどもね。