お客様より、コーヒーをこぼされた後、当初は数日間は通常通りご利用いただけたものの、次第にキーボードからの文字入力ができなくなったとのご相談をいただきました。調査の結果、コーヒーには水分だけでなく、砂糖やミルクなどの成分も含まれているため、水が蒸発してもこれらの成分が基板や回路部分に残留し、その結果、誤作動や故障を引き起こす原因となることが判明しました。さらに、液体が残った状態が続くと、金属部分の錆や接点の腐食が進行し、長期的にはさらなる不具合のリスクが高まるため、早急な対策が求められます。

また、ほとんどのノートパソコンではキーボードの交換修理が可能であり、今回ご依頼いただいた東芝のdynabookノートパソコンも、その設計上、キーボードの交換が容易なタイプに分類されております。キーボードの交換作業を完了した後は、各キーの入力が正常に行われるかどうか、慎重に確認作業を実施いたします。通常、キーボードの初期不良はごくまれにしか発生しませんが、当店では過去に一件の例があったため、万全を期して全てのキー入力テストを行い、製品の品質と安全性を確保しております。こうした対応により、今後同様のトラブルを未然に防ぐための改善策を講じるとともに、お客様に安心してご利用いただけるサービスの提供に努めております。