先日、以前に納品させていただいたBuffaloのNAS(ネットワーク接続ストレージ)「LinkStation」(RAID1対応)を使用されているお客様から、エラーメッセージが表示されるとのご連絡がありました。
まず、お客様には大切なファイルをすぐにバックアップするようお願いしました。その後、NASの状態を確認すると、なんと「本体故障」と「HDD(ハードディスクドライブ)2台ともに不良セクタあり」という、非常に厳しい状況が判明しました。
RAID1というのは、2つのハードディスクに同じデータを保存する仕組みで、1台のディスクが壊れてももう1台からデータを復元できる、という仕組みです。しかし、今回は2台のディスクが同時に故障するという、非常に珍しいトラブルが発生しました。これには私も焦りましたが、幸いなことに1台だけはマウント(読み込み)できたので、すぐにデータ救出を試みました。
お客様のデータは約300GB、ファイル数は10万件以上ありましたが、そのうちのわずか10個のファイルだけが救出できませんでした。無事に残りのデータを復旧し、お客様に納品することができました。
この経験から、RAID1だからといって安心できるわけではないと痛感しました。今後は、信頼性の高いNASメーカー、例えばSynologyなどを導入することを検討する必要があると考えています。
今回はデータが無事に復旧できたので、ひとまず安心しました。また、この度のトラブルでご迷惑をおかけしたお客様には、復旧費用を無料とさせていただきました。