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経営者目線で考える、パソコン導入の本当のポイント

店長つぶやき

私も経営者として、会社の社長の方々とお話しする機会が多く、アドバイスを求められることがあります。そんなときは、単なる技術的な視点ではなく、「経営者目線」で考えながらお話をさせていただくことがよくあります。今日はそのことについて少し書いてみたいと思います。

例えば、「パソコンを新しく買いたい」と社長からご相談を受けることがあります。その際、私はまず現在お使いのパソコンの性能や用途を確認します。しかし、それ以上に大切なのは「従業員の皆様のパソコンスキル」と「仕事の目的」です。

簡単に言うと、どんなに高性能なパソコンを導入しても、従業員のスキルが十分でなければ、業務効率は大きく変わりません。むしろ、新しいパソコンを選ぶことに時間をかけるより、今ある環境をどう活かせるかを考えるほうが効率的です。この場合、買い替えの必要性やグレードアップは必ずしも「正解」ではないことが多いのです。

例えば、「Windows 7のパソコンが遅くなったので買い替えたい」というご相談もよくあります。しかし、実際には、従業員の作業スピードや処理の仕方が業務の遅延につながっているケースも多いです。その場合、新しいパソコンを導入しても、期待するほどの改善にはつながりません。

では、どのようなときにパソコンの買い替えやグレードアップを検討すべきか?

ひとつ、明確な判断基準があります。それは「パソコンが正常に動作しているのに、ユーザーが遅いと感じるかどうか」です。この状態は、パソコンの処理能力がユーザーの作業スピードに追いついていないことを意味します。

例えば、Core i3・メモリ8GB・SSD搭載・Windows 7 64bitで、グラフィックボードもそれなりの性能を持つ環境なのに「遅い」と感じる場合、CPUをCore i7に換装したり、より高速なSSDに交換することで改善される可能性があります。ただし、OSをWindows 10に変えたとしても、必ずしも速度が向上するわけではないので、その点は注意が必要です。

パソコン本舗の仕事として、このように「今のパソコン環境が会社の業務に適しているか」という、経営者にとって重要な判断をサポートすることもあります。

通常、クラウド環境やメールシステムなど、業務に必要な導線は従業員目線で設計されることが望ましいですが、その環境を整える機器は経営者が適切に選ぶ必要があります。その判断をサポートするのも、私たちの役割のひとつです。

実は、今年に入ってからこのような話を5~6回ほどさせていただく機会がありました。

この記事を読んで、「なるほど!」と思っていただき、自社のIT環境を見直すきっかけになれば幸いです。