先日、「2~3年ぶりにパソコンを使おうと思ったら起動しなくなった」とのお問い合わせをいただきました。お客様のお話では、以前は正常に動いていたとのこと。心当たりがないということでしたが、さっそく分解して内部を確認することにしました。
パソコンの内部を調査してみると、キーボードの上から何か液体を大量にこぼした形跡がありました。その液体がマザーボードやキーボード、冷却ファンにまで広がっており、さびや腐食が進行していました。状況をお客様にお伝えし、「何をこぼされたのか覚えていらっしゃいますか?」と伺ったところ、特に記憶にはないとのこと。しかし、状況を見る限り、味噌汁のようなものがこぼれたようにも感じられます。
パソコン内部の部品の多くが液体によって損傷を受けており、特にマザーボードやキーボード、冷却ファンは完全に機能を失っていました。これらの部品を交換する必要がありますが、交換費用と労力を考慮すると、修理するよりも全損扱いとするのが最適な判断となります。ただ幸いなことに、ストレージのデータは無事であることが確認できました。データのバックアップをお勧めしつつ、今後の対策や新しいパソコンへの移行についてもご提案させていただきました。
パソコンに液体をこぼしてしまうと、その影響で内部の電子部品が腐食し、短期間で故障に至ることがあります。とくに飲み物や食べ物をこぼした場合、それらに含まれる成分が金属部分に悪影響を及ぼし、修理が困難になるケースも少なくありません。そのため、パソコンを使用する際は、飲食物を近くに置かないように心がけることが重要です。また、万が一こぼしてしまった場合は、できるだけ早急に電源を切り、専門店へご相談いただくことを強くお勧めします。
当店では、こうしたトラブルに対する迅速な対応と、データ復旧などのサービスを提供しています。どのような状況でも、お客様の大切なデータと機器を守るために全力を尽くしますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。