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パソコン修理店店長が語る、PC業界の20年

作業中の店長つぶやき

最近、西友がトライアルに買収されたというニュースを拝見しました。この出来事をきっかけに、私自身の業界について改めて考える機会がありました。パソコン業界、特に自作パソコンショップに関わっていた者として、20年以上の変遷を振り返ると、あの頃と今では大きく様変わりしています。

2000年頃は、まさに自作パソコンの黄金時代でした。秋葉原には高速電脳をはじめとする名物ショップが軒を連ね、アキバ名物のおでん缶なんていうものもありました。PCパーツを扱うメーカーや取引先も多く、活気があったものです。しかし、その流れは一変し、多くのショップが合併したり倒産したりして、姿を消していきました。

秋葉原、日本橋、北九州、福岡、そして熊本も例外ではありません。かつて栄えたPC専門店が減り続け、私が関わってきた販売店もまた、いつの間にか市場から消えていきました。取り扱う製品の移り変わりも激しく、NEC専門ショップやファミコンショップから始まり、Windowsソフトの販売が主流となり、やがてパーツ販売へとシフトしていきました。今でも営業を続けているショップは、本当にすごいと思います。

この20年で、日本のPC業界も劇的に変化しました。かつては日本メーカーが主流でしたが、今や韓国や台湾、そして中国メーカーが市場を席巻しています。昔は、日本メーカーの片隅で細々と販売されていた台湾や韓国のパーツが、今では主流になっているのです。この変化を誰が予想できたでしょうか。

私が働いていたショップでは、当時、某大手IT企業の創業者(今や日本でも有名な存在ですね)と、私の上司が犬猿の仲だったという逸話もあります。そんな時代を経て、今では大手メーカーも苦戦し、個人経営のパソコン修理店のような業態が、細々と生き残っている状況です。

こうした市場の変化を見ていると、「生き残る」ということの難しさを痛感します。しかし、私のような小さな修理店でも、地元のお客様に支えられながら続けられていることに感謝の気持ちでいっぱいです。最新のPCパーツに触れる機会は減りましたが、目の前のお客様の困りごとを解決することこそが、私の役割であり、やりがいでもあります。

これからも、時代がどんなに変わろうとも、お客様が安心して相談できる場所であり続けたいと思っています。技術の進化に取り残されないように学び続けながら、今日も一人でパソコン修理を請け負っています。

また、何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。