「壊れにくいと思うノートパソコンのメーカー」ランキング! 2位「NEC」、では1位は?【パソコンのプロが解説】という記事を見て、「は?」と思いましたので、書いておきます。
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NECや富士通のパソコンはLenovoのOEMになっています。特に、NECと富士通の個人向けPCはLenovo傘下のNECパーソナルコンピュータ(NECPC)や富士通クライアントコンピューティング(FCCL)によって製造されています。それなのに、「壊れにくいランキング」でNECと富士通が上位に来るのは少し違和感があります。
なぜ「NEC・富士通が壊れにくい」と言われるのか?
- 国内サポートの手厚さ
- NECや富士通は、日本国内向けにサポートを充実させており、修理対応や保証サービスが手厚いです。そのため「壊れても修理しやすい=壊れにくい」と感じる人がいる可能性があります。
- ビジネス向けモデルの品質
- 個人向けモデルはLenovoの影響が強いですが、企業向け(法人モデル)では日本国内で品質管理が徹底されているケースがあります。これが「壊れにくい」と思われる要因かもしれません。
- 過去のイメージ
- 以前のNECや富士通のパソコンは日本国内で設計・製造されていたため、「壊れにくい」というイメージが根付いている可能性があります。しかし、現在はLenovo傘下になり、製造拠点も変わっています。
実際のところ、NEC・富士通はLenovo製と同じ?
はい、基本的にはLenovoのOEM製品です。特に個人向けモデル(LAVIE、FMV)は、Lenovo製とほぼ同じハードウェア構成になっています。ただし、一部の法人向けPC(VersaPro、LIFEBOOKシリーズ)では、日本国内で設計・開発・品質管理が行われることもあります。
じゃあ本当に壊れにくいのは?
もし「壊れにくさ=耐久性や品質管理」を意味するなら、以下のようなメーカーが候補になります:
- Panasonic(Let’s note):日本国内生産、高耐久設計
- Apple(MacBookシリーズ):アルミ削り出しボディ、高品質な製造工程
- Lenovo(ThinkPadシリーズ):特にTシリーズやXシリーズは高耐久
- DELL(Latitudeシリーズ):法人向けモデルは耐久性が高い
- HP(EliteBookシリーズ):ビジネス向けに堅牢設計
逆に、NEC・富士通の個人向けモデルが特別壊れにくいとは言えないですよね。結局、ブランドのイメージやサポート体制が「壊れにくい」と思わせているだけかもしれません。
結論
「NECと富士通が壊れにくい」というのは、過去のイメージやサポートの手厚さから来るもの。実際の耐久性は、同じLenovo製のOEMである以上、特に優れているとは言えない。本当に壊れにくいPCを求めるなら、ビジネス向けや高耐久モデルを選ぶのが正解でしょう。