パソコンは熱に弱いのです。人間と同じく、頭を使いすぎるとパンクします。
ですので、適切な方法で冷やさないと、壊れます。
今回は、その熱対策に問題があり、冷却できずに発熱が原因で壊れたパソコンを診断中です。
パソコンはCPUという部品(人間の脳の機能)が使用中100度以上と高熱になるので、冷えるようにCPUに放熱板を付け、その放熱板を冷やす空冷ファンがセットになっています。
放熱板はヒートシンクと言って熱排出ができるような形状になっており、その熱を空冷ファンで冷やし、逃がすのです。
CPUと放熱板の間に冷却効果を高めるため、熱伝導グリスを塗り、CPUファンも回転速度を高速にしてよく冷えるようにできているタイプもあります。
今回のトラブルは、放熱板をメインボードに固定するピンが一個折れており、CPUと放熱板の間に隙間ができ、冷やせない状態でパソコンの電源を入れたため、起動できない症状が発生していたようです。
パソコンのCPUは一定の温度を超えるとリセットがかかる仕組みになっているので、この程度であればCPUが壊れることはほとんどありません。ただ、放熱板(ヒートシンク)もつけずに何度も電源を入れると壊れると思います。
話は飛んで、シリコングリスを指で塗る人はいらっしゃいますか?私は昔から指で塗ることが多かったです。指で塗ったほうが薄さ加減というか、「このくらいかな?」という判断ができ、私はしっくりくるんです。塗りすぎても駄目だし、むらがあると冷えないし。
もう8月もお盆ですが、今年の夏は特に暑いので、パソコンも気をつけておきましょう。
頂いた古いPC、電源投入してしばらくすると電源が落ちる症状。触ってみたらやたら機体が熱いので、CPUの熱暴走後の強制終了と断定。さっそく全分解して、劣化したシリコングリスを拭き取り、新しいグリスを塗り直してやりました。予想通り、CPUの温度が下がり現在安定動作中・・・。
— シバ兄 (@aniue123) January 23, 2015